【熱中症予防】農作業時に心がけることを再確認!

【熱中症予防】農作業時に心がけることを再確認!

6月に発表された気象庁の3ヶ月予報(7〜9月)では気温はほぼ平年並みで、降水量はやや多い見込みだそうです。とはいえ確か2月ごろは「今年の夏は例年より涼しい」と言われていました。お天気は農産物の生育にも影響がありますので、常に注意が必要ですね。

さて、総務省消防庁の調査では2019年7月1日〜7月7日までの全国の熱中症による救急搬送人員は、1,052人だそうです。昨年同時期に比べると少ないものの(2018年7月1日〜7月7日、確定値 3,311人)こちらも油断は禁物です。

熱中症の発生場所は住居が最も多く、次いで道路、公衆(屋外)、仕事場(道路工事現場、工場、作業所など)となっていますが、

では農作業中の発生状況はどうでしょうか?

 

農林水産省の発表によると、農作業中の熱中症による死者数は毎年20人前後で推移し、7、8月に70~80代の方が屋外作業を行っていた際に集中して発生しているそうです。農業従事者の中には熱中症の具体的な症状が分からず、知らず知らずのうちに熱中症にかかっている方が多く、対策が急務となっています。暑熱環境下で農作業を行う前に知識を深め、熱中症予防に取り組みましょう!

農作業中の熱中症:死亡事故者数の推移 (平成19年〜平成28年)


農作業中の熱中症:年齢別死亡事故者数 (平成19年〜平成28年)


※農林水産省調べ(道府県職員が厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡小票を閲覧する等の方法により調査)

 

農作業時に心がけること

1.日中の気温の高い時間帯を外して作業を行う

70歳以上になるとのどの渇きや気温の上昇を感じづらくなります。高温時の作業は極力避けましょう。

2.作業前・作業中の水分補給、こまめな休憩をとる

のどが渇いていなくても20分おきに休憩し、毎回コップ1~2杯以上を目安に水分補給をしましょう。休憩時は日陰などの涼しい場所で休憩し、作業着を脱いで手足を露出して体温を下げましょう。

3.熱中症予防グッズを活用する

帽子、吸汗速乾性素材の衣服、送風機、スポットクーラーなどを活用しましょう。

4.単独作業を避ける

作業は2人以上で行うか、時間を決めて水分、塩分補給の声掛けを行うなど、定期的に異常がないか確認し合いましょう。

5.高温多湿の環境を避ける

暑さ指数(WBGT)計、温度計、湿度計で作業環境を確認しましょう。また、作業場所には日よけを設けるなど、できるだけ日陰で作業をするようにしましょう。

▲暑さ指数(WBGT)計はいろんなメーカーから発売されています。
写真は温度計と湿度計の針がクロスする位置で注意度がわかるタイプです。

※暑さ指数(WBGT)とは?

熱中症の危険度を示す指標に暑さ指数(WBGT)があります。気温と同じ単位である「℃」で表されます。気温、湿度、日射、輻射(ふくしゃ)などの気象条件によって決まり、28℃を超えると熱中症の厳重警戒レベルとなります。熱中症対策を行う場合、気温よりも暑さ指数を見るようにしましょう。

日常生活でも、熱中症に負けない体づくりと日々の体調管理が大事です。暑さに慣れるため、毎日30分くらい歩く習慣をつけましょう。

また朝食は作業前に欠かさず食べ、暑さに強くなる食べ物を積極的にとりましょう。ビタミンB1を含む豚肉や卵、カリウムを含むほうれん草やバナナ、クエン酸を含む梅干しやパイナップルなどが効果的と言われています。

当然のことながら睡眠はしっかりとり、お酒はほどほどに。持病がある場合や体調不良のときは、翌日の作業内容の変更などを検討しましょう。

 

熱中症が疑われる場合

1.暑い環境で体調不良の症状がみられたらすぐに作業を中断する

<熱中症の代表的な症状>

・手足がしびれる、冷たい。
・めまい、吐き気がする。
・ズキンズキンとする頭痛がある。
・汗をかかない、体が熱い。
・意識の障害がある。
・体がだるい。
・まっすぐに歩けない。

2.応急処置を行う

・涼しい環境へ避難しましょう。
・服をゆるめて風通しを良くしましょう。
・水をかけたり、扇いだりして体を冷やしましょう。
・水分、塩分を補給しましょう。

3.病院で手当てを受ける

意識がない場合、自力で水が飲めない場合、応急処置を行っても症状が良くならない場合は、すぐに病院で手当てを受けるようにしてください。

 

熱中症は適切な予防法でその発症を抑えることができます。正しい知識・予防法を身につけ、暑い夏を元気に乗り切りましょう!

(経営企画部 武岡 依里)